化学の授業で酸化と還元について学んだことがあるでしょう。すでにどのような内容だったのかを忘れている大人は多いかもしれません。学生は、あまり日常的なことではないと思っていませんか。意外に知られていないのですが、こういった化学は私たちの日常生活の中にあることばかりです。

化学 酸化と還元

化学と聞くと難しい印象があるかもしれませんが、事実を知るととても興味深いと思うでしょう。早速どのようなことが当てはまるのかを見ていきましょう。

物質が酸素と結びつく反応のこと、水素や電子を失う反応のことです。釘などの鉄は時間が経って錆び付いてしまいます。徐々に酸素と結びついたことで錆びるからです。りんごの皮を剥くと黄色くなってしまいますが、これもそうです。長年時間が経ってしまうとゴムがボロボロになりますし、プラスチックもボロボロになります。洋服の色が褪せてくることも当てはまります。

実は、人間にも当てはまることを知っていますか。臓器や器官も加齢とともに悪くなってきたと感じるかもしれません。加齢とともに病気になりやすく、体調を維持することが難しくなりますが、これも酸素との結びつきが関係しています。

還元は酸素を失う反応、水素や電子と結びつく反応のことです。空気中には酸素が含まれていますので、何もしていなければ通常は物が錆び付いたり色褪せたりします。こちらはあまり日常生活の中で実感することが難しいかもしれませんが、鉱石から鉄やアルミニウムなどを得るので意外と身近な反応と言っても良いのかもしれません。

縮毛矯正をする人がいますが、これも化学の力を活用しています。髪の毛に薬剤を使いますが、その薬剤は還元剤と呼ばれており、これを使って硬い髪の毛を柔らかくして直毛にしています。

どちらかと言うと、酸化の方が私たちには身近な存在のような感じがするかもしれません。コインも放置していると段々と古びてしまいますし、変色する物だってたくさんあります。だから、わかりやすいですし、授業で取り扱った時も想像しやすいかもしれません。

化学と聞くと難しい物だと言うイメージが強い人もいますが、こうやって見ていくとどれだけ私たちの身近な反応なのかを知ることができます。細かく見ていくと、とても興味深いとは思いませんか。ここにあげたものはほんの一例にしか過ぎません。意外に知られていないことがたくさんありますので、何が酸化や還元なのだろうと考えてみると化学が楽しくなるかもしれません。