ルテインは、カロテノイドの一種です。身近なところではマリーゴールド・ほうれん草・にんじん・カボチャなどの植物に多く含まれていて、400〜500nmの青色光を吸収するため肉眼では黄色〜橙色に見えるのが特徴です。

ルテイン以外のカロテノイドに属する分子は、高い抗酸化作用があることが知られています。ルテインはもともと人間の水晶体や黄斑部などの色々な部分に含まれている成分ですが、人間の体内では合成することができないため食品から摂取することが重要です。最も効果手を発揮するのが目だと言われていて、目に関するさまざまな効果が期待できます。

身近な科学: ルテイン

ルテイン 効能は、水晶体の中に含まれる紫外線やブルーライトを防ぐようなフィルターのような働きをします。高い抗酸化力が目から発生する活性酸素を抑制することで、白内障などを予防することで眼の機能を改善することにもつながります。

活性酸素によって起こりうる酸化ダメージを防ぐことで、黄斑部を守る効果もあるとされています。網膜には視細胞と呼ばれる細胞が1億個以上存在していますが、これらは多くの光を受け止めることでダメージを負いやすい部分です。ダメージの蓄積は視力低下につながっていき、65歳以上の人が失明する大きな原因のひとつです。抗酸化作用のあるカロテノイドが配合されたサプリメントを摂取することで、原因の活性酸素を除去することができ症状が改善します。

他にも白内障の予防・改善、コントラスト感度を良くする効果なども得られます。ただし、ほうれん草などの食材から効率的に摂取することは難しいため、植物から加水分解されたルテインを配合したサプリメントで摂取することで、効率よく体に取り入れられます。

ルテイン 目薬は網膜に働きかける、ゼアキサンチンなどの成分と併用することでより効果的になると言われています。ルテインは、体内からの吸収率に優れている成分で、網膜に働きかけたいという場合には症状に合った目薬を選ぶということがポイントです。また、ゼアキサンチンとメソゼアキサンチンと3種類のカロテノイドを摂取することで、黄斑色素濃度を改善することも確認されています。

食べ物だけで必要量を摂取するのは難しいものです。そのためサプリメントで摂取するのが理想ですが、あくまでもサプリメントは健康食品ですので、即効性がなく長期的に摂取していく必要があります。変化がないからといって過剰摂取してしまうと副作用が起こる可能性があるため注意します。