化学物質は様々なものに使われています。人々の生活になくてはならないものであり、これによって便利な生活が実現できると言っても過言ではありません。ですが、思わぬ被害に繋がるようなものもあることを理解しておくべきです。取り扱いなどを間違えてしまえば死に繋がる恐れもある危険な化学物質があるので、名前や特徴を知っておくと良いでしょう。
ダイオキシンは人間の身体に悪い影響を与えます。これは塩素を含むものが不完全燃焼になると発生し、ゴミ焼却や自動車からの排気ガスが発生原因です。昔は農薬に含まれていることもありました。分解しづらいので土壌や水、体内に蓄積しやすいです。体内に蓄積されて毒性を示すと、代謝障害や体重減少、ホルモン分泌障害などを引き起こします。発がんリスクが高まったり生殖の面で問題が起こったり、免疫力が低下したりすることもあるでしょう。
エチレングリコールも危険な化学物質です。非水系洗浄剤や塗料の溶媒として活用されるものですが、これも非常に危ないと言えます。エチレングリコールが体内で代謝されるとシュウ酸に変化し、これは腎障害を引き起こすので危険です。少量でも死に至るリスクがあり、摂取しないように気をつけておく必要があります。エチレングリコールを飲んでしまうことはないと思うかもしれないですが、色がコーラに似ている上に甘い味なので年間に5,000件も誤飲事故が発生している国があることも覚えておきましょう。
チオアセトンも危ないと言えます。水素化された硫黄を含んでいる化学物質であり、チオアセトンには毒性がないものの人々に悪い影響を与えることを知っておきましょう。チオアセトンは臭いがかなりひどいため、実験室などから漏れ出してしまうと嘔吐や吐き気、失神などを引き起こす人が出てもおかしくないです。海外ではとある実験室で発生したチオアセトンのせいで、市民全員が避難することになったほど広範囲に影響が出ています。
薬品に普段触れる機会が少なければ、トラブルに巻き込まれないだろうと思うかもしれません。けれども、ダイオキシンは身近なところでも発生していますし、エチレングリコールも向上などで使われています。いつどこでこれらの化学物質の影響を受けるかは分かりません。危険であることを十分に理解しておき、なるべく影響を受けないようにしたり、誤飲などの事故が起こらないように気をつけておくことが大切だと言えます。