暑い日や、体をかなり動かし、汗をかくと、どうしても水分がほしくなります。ボディが水分を必要としているからです。水分を摂らずにいると、脱水症状を起こして、命が危なくなります。水分を必要とする際は、普通の水を飲むよりも電解質を含んだスポーツドリンクを飲むと、体内への吸収が早く、効果的です。
電解質とはナトリウムやカルシウム、カリウムなどの鉱物を含んだものがイオン化したものです。くだんのスポーツドリンクには上記のようなミネラル分を多く含んでいますので、体内への水分吸収が効果的なのです。いわやるイオン化する塩化物ですので体内にとってもいいのです。逆にミネラル分をあまり含まない真水を飲むと、吸収効率が悪いので、普通の水を飲むよりも電解質を含んだものがいいです。
電解質の定義として、水にとけると塩化物になりますが、そのときは電気を通します。まったく含まない真水はとおしません。それはイオン化するものを含んでいないからなのです。中学理科の授業で、水を電気分解するさい、イオン化するために硫酸を少量くわえます。すると水の中を電気が通り、水素と酸素に分けることできます。もし硫酸をくわえなかったら通りにくくなるため、分解するまでに時間がかかります。
真水は電気を通しませんが、川や湖、海は通します。川や湖や海はナトリウムやカリウムをたくさん含んでいるため、イオン化されて通りやすくなります。わかりやすく言うと、きれいな水ときたない水では、きたない水の方が通りやすくなるというふうに理解するといいでしょう。
これらを応用した電気ウナギの実験があります。きれいな水ときたない水の中に電気ウナギを入れて、電気の伝導時間を測定します。きれいな水よりもきたない水の方が伝導時間が早くなります。つまり、きたない水のほうが通しやすいということが証明された実験の1つです。雨はももともと何も含んでいない水ですが、上空が汚れていると、よごれに含まれている微粒子がイオン化されているので電気を通しやすいです。
お酒に使う蒸留水は何も含んでいないため電気を通すことができません。ですがお酒はいろいろなものを含んでいますので通します。
世の中は目に見えない電解質に囲まれています。いろいろなところで役立っている事例もありますので、小中学生の夏休みの自由研究として調べていくとおもしろい発見があるかもしれませんし、理科に興味がわくかもしれません。自分の身のまわりにあるものを見つけましょう。